いきなり戦争の時代じゃない!!
まずは、近代日本を知ろう!

このHP群をご覧の諸賢。
いきなり大東亜戦争(アジヤ太平洋戦争)ですか??
貴方の中で、ひょっとして明治は「坂の上の雲」だけですか??
貴方は戦前という時代について、どれだけご存知ですか?
知ってる人は確認を。
知らない人は改めて理解の上で、先の大戦とこれからの日本を考えましょう。

『明治大正昭和大絵巻』
大日本雄弁會講談社
キング付録より

昭和初期に描かれた、明治・大正・昭和の世の中を大変分かりやすい資料です。
ぜひ、ご覧の上、私たちのご先祖が生きた時代を実感して下さい。(主任研究員謹白)

 第1回 明治元年~明治十年まで 明治維新から西南戦争まで

第2回 明治十一年~明治二十八年まで 富国強兵と日清戦争

第3回 明治二十九年~明治四十五年まで 臥薪嘗胆・日露戦争を経て世界の一等国へ

NEW 第4回 大正元年~大正十五年 大正のデモクラシー(民権運動) NEW

NEW第5回 昭和元年~昭和5年 大日本帝國の責任と苦悩。そして悲劇と奇跡の昭和へNEW



第1回 明治元年~明治十年まで



↑宮城と 明治天皇 大正天皇 昭和天皇 であらせられます


↑明治元年(1867年):明治はここから始まります。西郷隆盛と勝海舟の会談で江戸は戦火から救われます。


↑明治元年(1867年):戊辰戦争がまだ続いており、同じ日本人同士、血を流しあいました。これは有名な会津白虎隊の悲劇。


↑明治2年(1868年):既に開港していた横浜の居留地は、西欧文明を受け入れる窓口となりました。


↑明治2年(1868年):電信が通じ、種痘も行われました。文明開化の始まりです。


↑明治3年(1869年):これ面白い新旧の入れ替わりの模様。このように激しく世の中は変化しました。


↑明治3年(1869年)~明治4年(1870年):国旗制定、平民への名字を名乗る許可が下りる。郵便の開始。


↑明治4年(1870年):維新の混乱で暗殺が相次ぎ大村益次郎も殺されます。岩倉具視以下が欧米視察に出発


↑明治4年(1870年):裸体の禁止。服を着ないことが批難されるのはここから。四民平等で以前の権力者は怒ります。


↑明治5年(1871年):文明開化の象徴「鉄道」が通ります。なお、同時代の欧州では鉄道が戦争の帰趨を左右しました(普墺戦争・普仏戦争)


↑明治5年(1871年):近代化のため、学制が発布され学校が出来ます。また産業振興のため、博覧会も行われました。


↑明治5年(1871年):このころの流行です。牛鍋(開化鍋・あぐら鍋)、婦人の乗馬(これは明治天皇が勧めたそうです)



↑明治6年(1872年):征韓論・・・明治維新で権力を失った武士たちの不満を韓国征伐で晴らそうと云うもの。


↑明治7年(1873年):生活を失った武士階級を中心とした知識人は自由民権運動を通じて政治的な要求を始めます。
女子教育も始まります。この皇后陛下の歌は唱歌「金剛石」として永く人々に歌われます。


↑明治8年(1874年):国内が落ち着いて来ると外国との国境が問題になります。樺太千島交換条約でロシアと妥協しましたが、
朝鮮沿岸の測量をしていた日本軍艦「雲揚」が朝鮮に砲撃され江華島事件が発生。明治以降初の対外紛争となりました。



↑明治8年(1874年):マッチと巻きタバコが渡来。町火消が消防となりました。読売新聞は今の同社ではありません。


↑明治9年(1875年):電話が通じ、相乗りの人力車が出来るなど文明が進みましたが。とうとう武士の特権の刀も持てなくなりました。


↑明治10年(1876年):下野した西郷隆盛は不平士族に押され決起。最後の内戦である西南戦争が発生します。
新政府軍と西郷軍という構図だけでなく、旧幕府出身者が多い警視庁では抜刀隊を組織。農民兵の政府軍を助けて切り込みを行いました。
「戊辰戦争の恨みを晴らす」と多くの旧幕府側が思うと同時に、同じ薩摩の出身者同士が戦うなど悲壮な戦闘が続きました。
最後には補給で勝る政府軍が西郷軍を圧倒。西郷隆盛は城山で自決して果てました。


明治元年~10年の巻 完

明治11年~明治28年に続く

 

2009年/2669年?平和ミュージアム旧日本陸海軍博物館